足の厥陰肝経

経穴名 よみ 経穴の位置 経穴の効果
大敦 だいとん 足の第1指、末節骨外側、爪甲角の近位外方0.1 寸(指寸)、爪甲外側の垂線と爪甲基底部の水平線の交点。 心痛、卒倒、癇癪、ショック、ひきつけ、尿道炎、睾丸炎、子宮出血、疝痛
行間 こうかん 足背、第1・第2指間、水かきの近位、赤白肉際。 足底痛、通風、拇指麻痺、急性痙攣、逆上を引き下げる
太衝 たいしょう 足背、第1・第2中足骨間、中足骨底接合部遠位の陥凹部、足背動脈拍動部。
注:第1・第2中足骨間を長足骨底部に向かって擦上したときに、陥凹部にある。
肝臓疾患、足底痛、生殖器・消化器・呼吸器の疾患、腰部・下腹部・側腹部・胸部の痛み、引きつけ、眼病、のぼせ、めまい、不眠症、生理不順、生理痛、足背痛、片麻痺
中封 ちゅうほう 足関節前内側、前脛骨腱内側の陥凹部、内果尖の前方。
注:商丘(SP5) 、解(ST41)の中央にある。
足関節炎、通風、突発性腰痛、胃酸過多、胆石症、膀胱炎
蠡溝 れいこう 下腿前内側、腓骨内側面の中央、内果尖の上方5寸。
注:膝蓋骨尖と内果尖を結ぶ線上で、内果尖から 1/3、腓骨内装面の中央、築賓(KT9)と同じ高さにある。
睾丸炎、月経不順、帯下、陰部掻痒症、陰萎
中都 ちゅうと 下腿前内側、腓骨内側面の中央、内果尖の上方7寸。
注:膝蓋骨尖と内果尖を結ぶ線上の中点の下方0.5寸で腓骨内側面の中央にある。
睾丸炎、月経不順
膝関 しつかん 下腿脛骨面、脛骨内側顆の下方、陰稜泉(SP9) の後方1寸。 膝関節炎、リウマチ
曲泉 きょくせん 膝内側、半腱・半幕様筋腱内側の陥凹部、膝窩横紋の内側端。
注:膝を屈曲し、膝窩横紋の内側端で最も明らかに触れる腱の内側陥凹部にある。
膝関節炎、膝関節リウマチ、尿道炎、膀胱炎、腹膜炎、婦人科疾患、泌尿器疾患
陰包 いんぽう 大腿部内側、薄筋と縫工筋の間、膝蓋骨底の上方4寸。
注:股関節をやや屈曲、外転させ、筋を緊張させると、縫工筋がより明瞭になる。縫工筋の後方にある。
膝関節の痛み
足五里 あしごり 大腿部内側、気衝(ST30)の下方3寸、動脈拍動部。 禁鍼穴、緑内障、網膜炎、動脈硬化症
陰廉 いんれん 大腿部内側、気衝(ST30)の下方2寸。
注:長内転筋の外方にある。膝関節を屈曲し股関節をやや屈曲外転させて、抵抗に抗して大腿を内転させるとき、長内転筋はより明瞭に現れる。
睾丸炎、精系神経痛
急脈 きゅうみゃく 鼡径部、恥骨結合上縁と同じ高さ、前正中線の外方2.5寸。 睾丸炎、淋病、外陰炎
章門 しょうもん 側腹部、第11肋骨端下方。
注:側臥し、肩関節を屈曲して定める。第11肋骨端は肋骨弓下縁の下方に触知できる。
脾臓疾患、胃下垂、胃痛、肝臓肥大、腹水の治療、肋間神経痛、腎炎
期門 きもん 前胸部、第6肋間、前正中線の外方4寸。
注:乳頭中央の下方、不容(ST19)の外方2寸。女性では鎖骨中線と第6肋間の交点にある。
肝胆疾患、肋膜炎、肋間神経痛、胃十二指腸疾患、ノイローゼ、横隔膜痙攣
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