督脈

経穴名 よみ 経穴の位置 経穴の効果
長強 ちょうきょう 会陰部、尾骨の下方、尾骨端と肛門の中央。
注:伏臥位か膝胸位にする。
痔疾患、精神病の発作、癇癪、遺尿、慢性腎炎
腰兪 ようゆ 仙骨部、後正中線上。
注:仙骨裂孔は殿裂の直上の小陥凹部にある。
腰痛等腰部疾患、夜尿症、痔疾、膀胱麻痺、月経不順、月経痛
腰陽関 こしようかん 腰部、後正中線上、第4腰椎棘突起の下方の陥凹部。
注1第4腰椎棘突起は町側の腸骨稜最高点を結ぶ線の中点にある。
下肢の疾患、推間板ヘルニア、腰痛、遺尿症、膀胱炎、前立腺炎、膀胱麻痺
命門 めいもん 腰部、後正中線上、第2腰痛棘突起下方の陥凹部。 リウマチ、副腎機能低下、腰痛、腰椎カリエス、腹膜炎、下肢麻痺、痔出血、精力減退
懸枢 けんすう 腰部、後正中線上、第1腰椎棘突起下方の陥凹部。 腰痛、脊椎カリエス、消化不良、下痢
脊中 せきちゅう 上背部、後正中線上、第11胸椎棘突起下方の陥凹部。 禁灸穴、脊椎炎、脊椎カリエス、黄疸、てんかん、痔疾患、糖尿病
中枢 ちゅうすう 上背部、後正中線上、第10胸椎棘突起下方の陥凹部。 小児疳症、神経性食道痙攣
筋縮 きんしゅく 上背部、後正中線上、第9胸椎棘突起下方の陥凹部。 筋肉の弛緩、神経疾患
至陽 しよう 上背部、後正中線上、第7胸椎棘突起下方の陥凹部。
注:第7胸椎棘突起は、後正中線上と肩甲骨下縁の水平線の交点にある。
腎熱、頭重、頭痛、ヒステリーなどの神経症状の沈静、胃疾患
霊台 れいだい 上背部、後正中線上、第6胸椎棘突起下方の陥凹部。 禁鍼穴、喘息、気管支炎、肋膜炎、肋間神経痛、胸痛、小児喘息
神道 しんどう 上背部、後正中線上、第5胸椎棘突起下方の陥凹部。 禁鍼穴、神経性疾患の治穴、肋間神経痛
身柱 しんちゅう 上背部、後正中線上、第3胸椎棘突起下方の陥凹部。
注:第3胸椎棘突起下方の陥凹部は、後正中線と肩甲棘内端の水平線の交点にある。
全ての神経性疾患、呼吸器系疾患、小児疾患、疲労回復
陶道 とうどう 上背部、後正中線上、第1胸椎棘突起下方の陥凹部。 脳神経系疾患による症状、風邪、感冒、頭重、眩暈
大椎 だいつい 後頭部、後正中線上、第7頸椎棘突起下方の陥凹部。
注1:座位で頸部を中間位に保ったとき、後頸部で最も突出しているのが第7頸椎棘突起である。頸部の前屈により第7頸椎棘突起を触知しやすい。
注2:頸部を軽く前屈し頸部を回旋するとm第7頸椎のわずかな回旋を触れる。
頚硬直、咽頭痛、扁桃腺炎、脳溢血、脳膜炎、精神病、痔疾患、上肢痛
?門 あもん 後頸部、後正中線上、第2頸椎棘突起上方の陥凹部。
注:風府(GV16)の下方0.5寸にある。
禁灸穴、禁鍼穴、言語障害、鼻血、ひきつけ、頭痛
風府 ふうふ 後頸部、後正中線上、外後頭隆起の直下、左右の僧帽筋間の陥凹部。
注:径上尾軽く後屈させた状態で、僧帽筋の緊張を緩め、後髪際中点から後頭骨に向かって擦上したところの陥凹部に取る。
風邪、鼻疾患、血圧亢進症、運動神経麻痺、脳疾患、頭痛、ノイローゼ
脳戸 のうこ 頭部、外後頭骨隆起上方の陥凹部。
注:後正中線の垂線と外後頭隆起上縁の水平線の交点にある陥凹部、玉枕(BL9)と同じ高さに取る。
禁鍼穴、脳充血や三叉神経痛による顔面の痛み、神経痛、脳貧血、頭重、のぼせ
強間 きょうかん 頭部、後正中線上、後髪際の上方4寸。
注:脳戸(GV17)の上方1.5寸にある。
てんかん、高血圧、低血圧などによる症状(項部のこり、嘔吐、頭痛、眩暈)
後頂 ごちょう 頭部、後正中線上、後髪際の上方5.5寸。
注:百会(GV20)の後方1.5寸にある。
脳疾患、頂部のこり、冷や汗、不眠症、頭痛、頭重、嘔吐、眩暈
百会 ひゃくえ 頭部、前正中線上、前髪際の後方5寸。
注1:前髪際と後髪際を結ぶ線上の中点の前方1寸にある陥凹部。
注2:耳を折り返したとき、両耳尖を結ぶ線の中点にある。
脳充血、脳出血、血圧亢進症、不眠症、神経衰弱、頭痛、鼻疾患、脱肛、痔核、精神病、目眩、鼻づまり、失語症、テンカン、不眠、高血圧、内臓下垂、脱毛の予防
前頂 ぜんちょう 頭部、前正中線上、前髪際の後方3.5寸。
注:百会(GV20)と?会(GV22)の中点にある、
血圧亢進、眩暈
?会 しんえ 頭部、前正中線上、前髪際の後方2寸。(?会) 禁鍼穴、迷走神経の過緊張に効く。嘔吐、神経衰弱、頭重、低血圧症、鼻詰り
上星 じょうせい 頭部、前正中線上、前髪際の後方1寸。 肥厚性鼻炎、鼻茸、眼窩上神経痛、精神病、頭痛、眩暈、鼻出血、脳貧血、脳充血
神庭 しんてい 頭部、前正中線上、前髪際後方0.5寸。
注:前髪際がはっきりしないか変化している場合は、眉間の中点上方3.5寸にある。
禁鍼穴、癲癇、人事不省、蓄膿症
素膠 そりょう 顔面部、鼻の尖端。 禁灸穴 鼻詰り、喘息、鼻出血、顔面神経麻痺
水溝 すいこう 顔面部、人中溝の中点。
別説:
顔面部、人中溝の上から1/3。
癇癪、発狂、顔面神経麻痺、てんかん、糖尿病、ひきつけ、腰・背部の痛み、上歯痛、顔面神経痛、三叉神経痛、失神
兌端 だたん 顔面部、上唇結節の上縁の中点 三叉神経痛、糖尿病、鼻出血、黄疸、痔疾患
齦交 ぎんこう 顔面部、上歯齦、上唇小帯の接合部。
注:上唇をあげ、上唇小帯と歯齦の移行部にある。
鼻疾患、眼疾患、黄疸、項頚痛
PAGE TOP