2. 経絡と経穴
東洋医学における人間の身体には、生命活動の大切なエネルギー循環が絶えず起きています。この身体を流れるエネルギーを「気」•「血」と考えており、「気」はエネルギーや活力といった意味で「血」は血液とほぼ同じと考えてよいものとされています。このエネルギーの流れる道筋は「経絡」と呼ばれ、身体の内側から体表まで全身をくまなく巡っています。
その経絡上で気血が滞りやすい場所を「経穴(つぼ)」と呼んでいます。経絡上には365余りの「つぼ」があるといわれています。
健康な状態の場合、気血の滞りがなく循環しますが、内臓や身体の一部に不調が生じると、その関連する気血の流れが滞り、その影響で身体の表面に反応(変色、こり、腫れ、痛み、違和感など)が現れるとされています。
足を通っている経絡と各臓器の東洋医学的機能について
体を循環している12種類の経絡のうち、下記の6種類は足を通っています。また、臓器の働きは西洋医学と捉え方が異なります。
足の陽明胃経
「承泣(しょうきゅう)」より始まり足の第2指外側の「厲兌(れいだ)」で終わり、足の太陰脾経につながります。「胃」は飲食物の消化できる状態
(腐熟)にする働きがあります。
足の少陽胆経
「瞳子體(どうしりょう)」より始まり「足の竅陰(あしのきょういん)」で終わり、足の厥陰肝経につながります。「胆」は胆汁を貯蔵し消化を助けます。
足の太陽膀胱経
「睛明(せいめい)」より始まり足の第5指外側「至陰(しいん)」で終わり、足の少陰腎経につながります。「膀胱」は尿をためる働きがあります。
足の太陰脾経
足の拇指内側端の「隠白(いんはく)」より始まり「大包(たいほう)」で終わり手の少陰心経につながります。「脾」は消化吸収や血液の循環を調整し、筋肉を主に管理します。
足の厥陰肝経
足の拇指外側端の「大敦(だいとん)」より始まり「期門(きもん)」で終わり、手の太陰肺経につながります。「肝」は血液の貯蔵や体内の血液量を調整する機能があり、生体に対する内外の有害物質の侵入を防ぐ作用があります。
足の少陰腎経
足底部の「湧泉(ゆうせん)」より始まり胸部の「兪府(ゆふ)」で終わり、足の厥陰心包経につながります。「腎」は精(生体のエネルギー源となる栄養素や繁殖の基本物質)を貯蔵し、生殖、生長、発育を主に管理します。また、精は髄(骨髄など)を生み、脳・骨・造血作用に関連します。さらに、体内の水液の調整や気を貯蔵する働きがあります。